「地球環境は今大ピンチ!」なアレは今や常識だけどデータを検証するとどうも嘘・大袈裟・紛らわしい、って話の大著。分厚い。
「完全ではない」と「悪化している」は峻別して、貴重な公共資源は真実に基づき効率的に使おうという主張。
・食料生産や一人辺りの摂取カロリーは増えている。
・人口密度はこの先も変わらない
・治安は向上している
・石油は枯渇しそうにない
・等など
どこぞの石油タンカー座礁事故の際、重油を掃除しなかった海岸は18ヶ月で生態系復活したけど、掃除した海岸は4年も戻らなかった(高圧水流噴射で生物が皆死んじゃったんで)とか。ちなみにペルシャ湾は1995年には既に完全復活したそうな。
グリーンピースWWFワールドウォッチ研究所の出すデータは割と眉唾率が高いみたい。↓新聞で白状してたり。

「本当のことを言えば、10年前からわれわれが戦ってきた環境問題の多くは殆どが解決されたも同然の状況だ。それでも戦略として『すべては地獄へまっしぐら』的な前提に集中している」 グリーンピース

でもまぁこの筆者が正しいのかどうかもよく判らんけどな。統計の正誤が私には判んないんで文盲状態。大学の授業で統計学あった気もするけどな。確か萌え萌え表紙の統計本があったんで今度買うか。
ちなみに何か文体が妙にフランクなのは原文なのか訳なのか。
で、参照データがここに
この本の検証してる人発見

 以上のまとめからわかるように,本書の問題点を吟味した結果得られる結論はロンボルグの言う明るい未来とはならないのである。「長期的には代替エネルギーの展望は楽観できず,化石燃料依存が長引く。それにともなって環境汚染も再び悪化する可能性がある。二酸化炭素排出も抑制すべきだ」という私の得た結論が,ロンボルグが求める「裏付けのある最高の意志決定ができるように,最高の証拠を手に入れる」に対応するものである。私の得た結論とロンボルグの結論は180度異なる。
 この違いを生んだ原因は,本文の最初で述べたように,エネルギー資源の熱力学的価値の考え方が彼と私で異なっていることにある。彼はエネルギーは資源によらず等価なものと捉え価格競争力を中心に論じている。私は石油が最も優れた資源ととらえ,他は相対的に劣るもの考えているから,各種のエネルギー資源を価格競争力で論じることは難しいとみている。
(中略)
だから一般の読者は「もやもやが晴れた」気分を得るかわりに少なからず「騙された」可能性があるわけである。もちろん,自分の死ぬまでには地球破滅はおきないよ,やっぱり経済成長は大事だよ,という意味で読み,安心したいのなら,本書の内容で十分なのであるが。
 以上の理由により,本書一冊だけを環境問題の入門書として利用することにはあまり賛成できない。しかし本書についてその内容を吟味しながら各種の文献と比較検討を行うならば,初心者・専門家を問わず絶好の練習帳となることであろう。広範な分野をカバーして問題提起を行うものとしては,これ以上の本は見あたらないからである。

データには異論は無いけれど、石油への評価が違うと異なる結論に。
上の文書の要約発見