アナロジーの罠―フランス現代思想批判

アナロジーの罠―フランス現代思想批判

喩え話で何かを説明する際の注意点みたいな本かと思ったら全然違った。
デリダを始めソーカル事件「知」の欺瞞―ポストモダン思想における科学の濫用 にまともな反論もできず反省も無かったフランスの哲学者一同*1はなっちょらん!↓こんなふざけた事言ってるし!」って国を憂う話と、

「人文科学において、省察とは、モデル化よりも詩的メタファーに近い」 ジュリア・クリステヴァ

ポストモダンなフランス哲学者が「ゲーデルの定理」のメタファーを濫用し過ぎる事をドブレの例でねちねちつつく話。「考えた事は言葉では意味が相手に完全には伝わらない」や「社会制度や倫理には矛盾がある」といった割と当たり前の主張にゲーデル不完全性定理を持ち出す脱構築の人は虚仮脅し、みたいな話を懇々としつこく解説。
ソーカルとかブーヴレスに怒られそうな文章の一例

*1:著者もフランス人の哲学者