明日のAMまで開催だけど行くのは今日で最後。明日からはまた勤労の日々が。
しかし私のリスニングはアレだな。英語企画の方も色々面白そうだったのにブリン以外の外人は何言ってるか判らんかった。こんなことならセサミストリートを毎週見ていればよかった。仕方ないから今日からはもえたんを毎週欠かさず見る。

  • 日本特撮の映像快感 映像がSFを語りだす

また牙狼が。これはこれで面白そうだけど牙狼の話はもういいや、と5分位で次へ。
牙狼を評した時の「主人公にモチベーションを与える背後の文様*1」って文句が印象的だった。なるほど、あれはモチベーションを象徴してるのか。言われてみればそうだなーと。

  • ハードSFの楽しみ

ホラー作家やラノベライターが自作をハードSFとして紹介するという企画。これも面白いんだけど色々見て廻りたいので二人目で次へ行って最後だけ戻る。
結論は「SFだと企画が通らない。しかし宇宙を出さなければSFを描いてもSFと気づかれない。一般人はそうしてこっそり描かれたハードSFに拒絶反応はしない」でおおいに受けていた。たかが娯楽小説の好みの差程度で「俺(我々)は一般人と違う」とか思っちゃう辺りがSFファンの痛い所。

途中から入ったら、少年時代からずっと母に放置されて育ち今は会社で秘密プロジェクトの開発をしている主人公が母が死んだので墓参りに出発する辺りを読んでいた。何かこれ以前読んだような気がするなー。…でも本人が朗読してると部屋を抜け難いものがある。

  • アジアのSFと周辺事情〜現状を語る

中国のSF作家と翻訳者?の対談。中国にも「拉拉(ララ)」ってSF/FT雑誌があるそうな。最近は「SFは死んだか」がよく話題になってるとか。もう世界中で年がら年中死んでるな>SF。あと作家/評論家の高齢化。昨日のヒューゴー賞も結構歳の行ってるプレゼンターがさらに年上の作家を表彰しているのが多かった。

そいえば小松左京もその昔、未来学とか立ち上げたらしいけど結局アレはどうなったんだろう…。
途中からちょっと入ってすぐ抜けたんだけど、東浩紀の「『10年後の未来予想は出来るが、45年先の未来予想は難しい、というのも10年後に実現した未来技術に社会の側が反応し、その後の技術発展の方向に影響を与えるから』と瀬名秀明が昨夜飲んでたら言ってた」って話が印象に残った。

撮影裏話とか質疑応答の雑談だった。

http://www.sf-fan.gr.jp/awards/2007.html
昨日のヒューゴー賞受賞式と2連発で見ると色々差が見えて面白い。
・賞品
 ヒューゴー賞はトロフィー。星雲賞は賞状
・プレゼンター
 ヒューゴー賞は「プレゼンター」という各人個別のトロフィー渡し役が登場して、受賞者が如何に凄い奴かを会場の人間にひとしきり説明し称えてからトロフィー渡す。流れによっては渡すの無かったり。プレゼンターの話が重要イベント。星雲賞は同じ人が表彰状を読み上げて渡す。表彰状の文面だから凄く簡単で「昨年度最高の作品でした」程度。しかし渡す行為が重要なセレモニー。
・受賞者の弁
 ヒューゴー賞受賞者はまずは受賞作関係者一堂への礼から入る。小説家だと「編集者の○○氏、××氏、それに助言を与えてくれた□□氏に感謝したい」、編集者だと「これはチーム全員の功績だ。同僚一堂に感謝したい」とか。星雲賞は賞を与えてくれた主催者への礼と近況報告。小説家はもとより、割と共同作業色が強いであろうアニメ映画でも監督は彼のチームを称えたりしないのだ。アメリカンなら「まず最初に、素晴らしい絵を提供してくれた○○氏、主役を熱演してくれた××女史、何より原作の□□氏に感謝したい。これはチーム全員の働きの成果だ」とか言いそうなんだけど。
・前座(と言って良いのか?)の扱い
 ヒューゴー賞受賞式は、前座のビッグハート賞受賞式を済ませた後に連続で行う。星雲賞受賞式は、海外作品部門まで受賞を済ませた後、式の途中に柴野拓美賞授賞式×4を入れ、その後に日本短編小説部門、日本長編部門と続ける。
・得票数
 ヒューゴー賞は授賞式閉会直後に得票数一覧がSFかわらばんで配布。星雲賞は未だ謎。

ところで他は判るとして特別賞の「米沢嘉博」ってサイエンスフィクションなのだろうか?実在の人物じゃね?柴野拓美賞なら真に相応しいんだが。そいえば柴野拓美は初日よりはだいぶ元気そうだった。
ちなみにはやぶさ2号のプロジェクトが頓挫しそうだそうな。試料採取は失敗臭いし地球に戻れるか怪しいし後継企画が無いんじゃ試験機の意味無いし立つ瀬無いんで別にいいけど。人工衛星優先方向で。

コミケットで起こった面白い出来事や黒歴史について共同代表とか元代表夫人とか準備会の超えらい人4,5人が物凄いぶっちゃけっぷりで語る会で大変面白かった。ああいう人達はタフだなぁ。最近ネットで話題なアレの話もあってなるほどー。くれぐれもネットに書かないように、って話なので内容は書かない。

渡辺宙明串田アキラが同時に!
渡辺宙明がBGMの解説とかそれにまつわる話をしては串田アキラが主題歌を歌うという豪華なイベントで大変良かった。コミケの黒い事件話もとても面白かったけどこっちを優先すべきだった。うかつ。
調度私が入った時はシャリバンのレーザーブレードのBGMの話をしてて、アレ以来よく「“レーザーブレード”みたいな曲を」って注文が来るようになり、やがて他の作曲家にも「“シャリバンのレーザーブレード”のような曲を」って注文が行くようになり、もう1ジャンルじゃないか(笑)、みたいな。まー私が思うに“ジャンル・レーザーブレード”な曲はダンガイオーシャリバンシャイダーギャバン>ジバン>ゴーダンナーだな。
ジャスピオンはブラジルで大ヒット(再放送5回)してて、串田アキラは主題歌じゃなくて挿入歌のダイレオンを歌っただけなのに、空港に到着したらダイレオンの合唱で迎えられてびっくりしたとか。こんな感じに盛り上がりまくってるビデオが流れた
「ヒカルオン」は完成したCDのサンプルが串田アキラの元へ送られてきて、聞いたら前奏のキーが高いんで不思議に思っていると女の人の歌声で驚いたとか。
「勝利だ!ビッグサイトロン」はてっきりヒーローものの主題歌だと思って歌って、後日、放送を見たら小麦ちゃんだったとか。
神魂合体ゴーダンナー」はラジオで新曲宣伝する時に、タイトルが読み上げる音だけだとあらぬ誤解を招きそうで説明入れてもらったとか。渡辺宙明には「あの曲をそのまんまな感じで」な発注ばかりだったので、ある意味

が、名曲の集大成になっているとか(私もそう思う)。
ところで最後の宇宙刑事ギャバン、サビの「ギャバン あばよ涙 ギャバン よろしく勇気」の「ギャバン」の度に皆さん、「ぐわし」の手の形で腕を宙に突き出していたがアレは何だろう?

  • 超光速がタイム・トラベルになるわけ

相対論的速度(0.8c)で反対方向へ飛ぶ宇宙船A,Bが超光速(4c)で通信すると互いの光円錐が傾いているんで、Aから見ると,
Bへ送信したメッセージへのBからの返信を、元のメッセージ送信前に受信してしまう。
通信速度がもっと速いと(4Cじゃなくて100000cとか)、恒星間の相対運動の速度だけでも同じ現象が起きてしまう。
量子スピンの伝播が本当に超光速で伝わっているならタイムパラドクスも起きる筈。おそらくそうでないのだろう。超光速通信に成功したと言うグループが居たが、彼らは今、来月の株価の受信に忙しいに違いない。

  • SF創作講座

どうも事前に応募した短編を本日パネラーが論評する、という会らしくて、部屋には緊張感が漲っており、終了15分前に何となく入った私は激しく場違いだった。迂闊。しかし今はもう超光速部屋も終わってる頃だし。ちなみに事前に論評対象の載ってるこれを通販で購入しておく必要があったらしい。

  • ファンジンアレイ

企画も全部終わったのでちょっと見に行く。ファンジンアレイってのは、SF大会内の同人誌ミニ即売会。
何だな、SFファンジンの漫画は絵柄が古いのが多い。描いている人が中年が多いってのはあるけれど、最新の漫画やらアニメを描いている30代40代はザラなので年齢が理由って訳でもない筈。
Pマンはあちこちのイベントでよく見かける。嘗て横浜動画倶楽部で地獄の連続上映してたんで主題歌も覚えてしまった*2。でもエスカレーター乗り場入り口塞ぐ形でコスプレ撮影はヤバいと思う。

  • 展示

何となく記念に

S-Fマガジン 2007年 10月号 [雑誌]

S-Fマガジン 2007年 10月号 [雑誌]

を買ってみた。
外国からの参加者が倒れて入院して治療費はクレジットカードでの支払いが出来ないってんでカンパ募ってた。

*1:牙狼が変身したり武器を出したり気合を入れる時には、足元や頭上や背後に光る変な丸い円盤が出るのだ。

*2:3分位のコントが終わる度に主題歌1曲流すのを5,6本見た気がする「亀より速いぞPダッシュ、蝶より強いぞPパワー(以下略)」