境界性人格障害=BPD 実践ワークブック―はれものにさわるような毎日をすごしている方々のための具体的対処法 | |
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今回は序文から飛ばしてる。
BPは、感情的にあるいは言葉の上で虐待を行い、操作的であり、嘘つきで、他人の言葉を否定し、要求が多く、共感する能力に乏しくて、理不尽であり、不公正で、自己中心的、子どもに対して虐待的、と言ったように他人の目には映りますが、これは彼らの内的な苦悩の結果なのです。
かといってBPの及ぼす影響がとても破壊的であることに変わりはありません。
(略)
DSM-IVによればボーダーラインの罹患率は人口の2%(略)BPがそれぞれ3人の人に影響を及ぼしているとすれば、ボーダーラインの行動は3000万人の人々に影響を与えている事になります。その代償は計り知れません。
(略)
私の使命はボーダーラインの治療ではなく予防です。
(略)
このワークブックが、あなた自身とあなたの愛、支え、保護を頼っている子どもたちのために最良の決断を可能にすることを祈っています。
※文字の大きさはオレ
いきなり何とも戦闘的。
前作はもうちょっとオブラートに包んだ記述だったけど、もう人類に仇なす凶悪ミュータント扱いだね。さすがにランディ先生トばしすぎじゃ。まぁまずはこうやって愛と怒りと悲しみのテンション上げて立ち向かわないとどうにもならんのだろうな。
昔職場にこんなのが一匹居たのに苦しめられ結局何とか追い払自律した成人男性である彼の自発的な決断による新たな門出を祝福と共に見送った私の経験では…その通りだ。奴らは氷だ砂漠の砂だ。赤の他人の奇行をネットごしに眺めるだけなら面白いけど身近に居ると洒落にならんよ全く。
奴等に関わったお陰で鬱になって/悪化して結果自殺した、なんて犠牲者ももしかして居るんじゃなかろうか。
最近の脳の研究はボーダーラインの実際の脳の構造とノン・ボーダーラインの脳の構造に違いがあると示しています。
おいおい、本当にミュータントなモンスターかいな。何か遺伝子見つかってるし。そいえば人類社会の医療崩壊を企みモンスターページェントってのが暴れてるらしいけどあれはもしやミュータントモンスターでわ。
ボーダーラインの人が自分の行動の当然の結果としての報いを、受けなくていいようにしてあげればあげるほど、その人が変わる可能性は低くなります。
ここにあなたのパワーがあります。ボーダーの人に自分の行動の結果に直面させる能力です。
悪党にしかるべき報いを!ってか。いや結構な事だけど。私もそうしたし*1。
その後、気弱な健常者が奴らミュータントの言いなりにならぬためのケーススタディやうまい言い返しのレクチャーが続き…最終的に目指す所は、配偶者がこのミュータントなら離婚を、子どもがミュータントなら精神病院送りに、が本書。アメリカ人すげー。いや本当にこの辺の断固たる割り切りを堂々と自信を持って公言できる風土がアメリカの偉いというか凄い所で。日本だと最後は「排除の方向に動きがちなのは憂慮すべき事だ」「彼らにも幸せになる権利はある」とか日和るからなー。幸せ大いに結構。なればいいよ。俺の居ないどこか別の場所でな。凶悪ミュータント軍団と戦う正義の組織、その名はSWOT(Stop Working On Eggshellsの略でロス市警の特殊部隊とは無関係)。守れ地球を。倒せタブーを。
ちなみに家族でも恋人でも無い場合は余り取り上げられず。多分、要は普通に迷惑で嫌な奴なのでその程度の係わり合いなら情け無用、ひたすら距離を置くのみ、一々努力し気遣い受け入れ理解し尊重し共存する義理は無いのはわざわざ書くまでもないからだろう。情け無用になれぬ時にどうやってがんばるか、って話で。
*1:私の場合は動機は愛からではなく単なる怠惰からだけど。
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