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NTTデータ先端技術、NTTデータ

日経BP2008-07-10
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序文に

プログラミング・テクニックなど業務アプリケーションの品質確保に役立つ良書は比較的多く出版されている半面、意外にも(略)システム基盤について体系的かつ網羅的に解説した書籍や情報が少ない

とあるが全くだ。書かれてる事は今時当たり前と言えばそれまでだけど*1、しかし広く何から何まで凄く良く纏まっていて、TIPSも(知らないと)よく起きる割に深刻な奴を厳選した感じの名著なので、およそJavaとWEBサーバ使ってる人は必ず買って月に一度は読み返し、いや寧ろ職場で経費で購入し、読書会を開く為に敢えて業務時間を割くだけの価値はあるのだが、まだたった2刷な所を見ると何故か大ベストセラーにはなってないようだ…。きっとTERASOLUNAだのCosminexusとか言う変なのが付いてるからだな。これがWebLogicとかJBossあたりなら…
しかし想像して欲しい。お客さんのシステムがサービスインする初日。日中オンライン業務が終わって後は夜間バッチ、みたいな時間帯に客先で本日のミーティングとかあるじゃん?
何事も無く万事順調ならば同行する会社の偉い人も鼻高々で私なんか黙って小さくなって座って夏コミにどんなエロ同人出そうかと音姉の事でも考えていれば良いんだけど、大概は何件か不審な事象が発生してるじゃん?そのとき原因が(大概この時点では調査中だけど)
1.業務APのバグっぽい
と、
2.電文がロストしてるっぽい
じゃミーティングの空気が全然違うのは説明するまでも無いだろう(念の為書いておくと、2の方が100倍位お客さんの顔が怖い。1なんか誰か一人今晩徹夜して調べれば判ること多いし、業務APの問題と判ると寧ろほっとする位だ。)。
この本を読んで実践*2しておくと、2に陥る羽目になる確率が減るわけですよ。さらに、障害の切り分けも適切に出来るようになり、罪も無いAPサーバ等ミドルウェアの開発部門に無闇に緊急調査依頼メールや電話を掛けなくなる可能性もありこれは大変重要だ。
あと、この本は著者が日本人故、日本語で書かれており*3、図も日本企業で日常的によく使われているタイプなのでとても頭に入りやすいのも良い点だ。
という訳でまだ買ってない人は上のアフィリンクからAmazonへGO!

*1:でも結構、プログラミングに詳しくて「真のOOPとは…」みたいな人が往々にしてロードバランサの挙動を理解していないどころか存在をさくっと忘れてたりするじゃん? かく言う私も、スカベンジGCの頻度の見積もりとか知らなかった。

*2:この本は広く概観する本なので、個別の具体的なチューニングはTomcatなりJBossなりWebLogicなりの本を見る事になる。

*3:翻訳モノは用語が凄いじゃん。「オブジェクト指向」「アジャイル」「ジェネリックス」「自動ボクシング」「依存性注入」「具象化不能型」etc..文字は日本の漢字仮名交じり文だが何だかわからんという。