文字をでかくして分厚くして値段を上げる早川書房恐るべし。
なんか洋モノにしては漫画っぽい小説だった。主人公の、恐るべき過去を持つ宇宙刑事ホモ・サピエンス連合外交団法務部陪席法務参事官の超無愛想なお姉さんは初めてっきり武闘派かと思いきや全然そんな事はなかったぜ。
殺人事件の舞台が異常な宇宙構造物なんだけど、実はあんまり筋には関係ないが気にしてはいかん。未来の科学で捜査!はなく、ひたすら聞き込み。捜査は足が肝心だよな、ヤマさん。でもハウダニットを放置は…まぁ、なんというか、フィリップ・K・ディック賞はあんまり当てにならないという話。
いや、謎に迫る前まではミステリアスで面白かったので、つまり全体の7割超は面白かった計算になるので無問題。

シリンダー世界111 (ハヤカワ文庫SF)シリンダー世界111 (ハヤカワ文庫SF)
アダム=トロイ カストロ Adam‐Troy Castro

早川書房 2011-03
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