弟を保険金殺人で殺されながらも死刑反対運動に身を投じる、死刑反対運動のお神輿星の人の著書。
氏は事件後、著者の弟を含め2人を保険金目当てに謀殺、借金取りを1人の鉄棒でメッタ打ちして殺害、計3名を殺した極悪殺人犯・長谷川敏彦に何故かハマってしまい、何度も面会して雑談(ちなみに法廷では『極刑以外考えられません』と証言)。そうこうしてるうち死刑確定しちゃって「まだ話し足りない」と死刑反対運動に奔走。仕事も家庭もそっちのけ。でもキャバレーには通う。そして仕舞いには失職し大病を患って離婚、家も妻に明け渡しエラい事に。ちょっといい年して政治活動にハマり過ぎだな。何故殺したか知りたいってそりゃ金目当てに決まってる…。本書中では極悪殺人犯・長谷川敏彦の悪鬼の所業よりも、その後の警察や裁判所や保険会社のお役所的業務対応に腹立ててる印象。
ちなみに長谷川敏彦らに殺された他の二名の遺族は登場しないけど、減刑死刑廃止を訴えてはいない模様。犯人一同の首級を墓前に供えて弔いたかったのかも知れない。

弟を殺した彼と、僕。弟を殺した彼と、僕。
原田 正治 前川 ヨウ

ポプラ社 2004-08
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