和算の話。奥義・鳳積術を極めんとする臼井早雪が算学道場破りをしながら流離う話で面白い。同じ異色の算数話でもいつぞやのとは大違い。
江戸時代は和算が盛んで、剣術道場同様に算学道場があちこちに有って「○○流」とか看板を掲げて免許皆伝とか奥義とか秘伝書とかあったそうで。
試合もあって、お互いに算学の問題を出し合い問答をして言い負かした方が勝ち、らしい。
道場破りは、道場主に問答を申し込むのね。すると師範代が「道場主は病気で云々、今日のところはこれで」と金をくれるという。
でも江戸時代の剣術道場の道場破りって実際のところは http://togetter.com/li/562143 こんなだったそうな。

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金 重明

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