「答え:貧しい馬鹿男が焦ってるから」
という態度で論者の属人性批判に終始したものだから、その後敗れて今や「ジェンダーフリー」は役所からも捨てられた死語、「ジェンダー問題」と言えばホモやレズの話で健常な女性はお呼びでないという有様である。敵は分かった上で誇張してるとか、一分の理があるとか想定してない。論者の顔が下品だから云々とか舐め過ぎ。
ジェンダー・チェック」とか役所が配ったら、何ぃ?中央政府の指令の下、役人が市民の思想チェックだと!?と、怒るに決まってるじゃん…。つかそもそも、制度や政策ではなく個人の意識、認識と感性を啓蒙で変える事で社会改良を起こせるって啓発発想文化的政治はオカルトだよ。ニューソートナポレオン・ヒルだよ。
ただまぁ、こういうゆるい人文系の、何を言ってるかはっきり分からないものの何か深い事を言ってる気がするがやっぱ何も言ってない、ノリで読ませる文章はたまに読むといい。ハードSF的高揚感がある。余り読むと馬鹿になるので控えてるが。
「空洞化はコンビニ化やファミレス化による「ニュータウン化」によって進み」とか「化」の連打が疾走感あって素晴らしい。意味する所は不明だがとりあえず最後に新自由主義と言っておけば醤油のごとく味がまとまる。こういうのは宮台真司は頭一つ抜けてるね。斉藤環はちょっとリズム感に欠けるし、鈴木謙介はイカしたオレオレ用語が少なくてつまらん。小谷真理は今回は私怨ドロドロで話にならぬ。

バックラッシュ!  なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?
上野千鶴子 宮台真司 斎藤環 小谷真理

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