1995年の本。
英米帝国主義を棚に上げ太平洋戦争と大陸進出を混同し非難する鬼畜米英許すマジ、という話で御尤もながら、話がとっちらかっててどうも筆者にイマイチ学識を感じない…。

ポリティカルコレクトネスとは、もともと、欧米白人キリスト教徒社会の考え方や歴史観を絶対的な正義としてきたことへの反省から生まれたものである。
これがいまでは、教条的なリベラリズムによる差別用語摘発の道具ともなってしまっている。
いずれにしても「政治的にみると正しい」ということだが、「原則的には必ずしも正しくはないのだが、時世上は妥当である」といった事態を指す言葉だ。
ようするに、「道徳的に、さらには法的には不正行為だとしても、社会的・政治的には正当な行為とみなす」というものである。
こうした事態の出現は社会を不道徳にしてしまう。社会全体が二重基準に基づいた、変形社会になってしまう。危ないことだ。

んで、1992のロス暴動の後に黒人犯罪非難に臆病になった白人社会は極悪黒人O.J.シンプソンを裁けなかったという。
結果、20年後の今ではその場で射殺というサツバツ

日本とアメリカ 二つの正義―ポリティカル・コレクトネスを超えて日本とアメリカ 二つの正義―ポリティカル・コレクトネスを超えて
ナカコ・O. ザック

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