宇宙に関する一般書の中には、確実に分かっていることと、まだ仮説にすぎない憶測とが、紛らわしく書かれている場合もあります。本書では、そのようなことのないように気を配ってあります。

微調整問題のよく知られた例として、炭素の存在が挙げられます。

テグマークはマルチバースを4段階に分類しています。

このように言うと、数学者には怒られるかもしれません。でも、論理的思考は人間の脳の中で行われるものです。それが人間の脳の構造に依存したものでない、と断言できるものでしょうか。

物理法則が宇宙の一部を人間が切り取って認識してる世界にだけ通用するものとすると、認識をする主体である人間を存在させるような法則しか見つかり得ません。

プリンストン大学のリチャード・ゴットが面白い考察をしています。(略)一般的に考えて、今あるものが今後も存在し続ける時間は、95%の確率でこれまでに存在した時間の39分の1と39倍の間にある、と計算しました。

宇宙に外側はあるか (光文社新書)宇宙に外側はあるか (光文社新書)
松原隆彦

光文社 2012-02-17
売り上げランキング : 132808

Amazonで詳しく見る
by G-Tools