ビルドやテスト環境の自動化は、顧客の一声でつぶされてしまった〜自動化の現場の真実(前編)。システムテスト自動化カンファレンス 2015の人、

この図では、誰がどの組織に属していてどういう契約なのか、誰が誰の上司で部下なのか、主人公M氏はプロパーなのか派遣労働者なのか請負業者なのかすら不明だが…。
「おきゃく」が納品先の顧客だとすると、顧客が途中から開発プロセスにまで細かく口出しするのはよっぽどの事であり、顧客としても普通やりたくない、理想を言うなら仕様へのQA対応と進捗確認位だけで後は任せたい、だが敢えてやる、しかも大改革。…主人公M氏が自動化を行った結果、品質低下かあるいは進捗遅延か…相当状況が不味い事になったに違いない。そうでなければやる動機が全く無い。
普通なら「至らぬばかりにお客様にそんな事までさせてしまい誠に申し訳ござりませぬ…料金を値引き致します」位の非常に危険な、立場が無い状況だが…

何かふんぞり返ってるし。
自動化恐るべし。Selenium RC恐るべし。
テストスクリプトも作るのは瞬間ではないし、テストスクリプト自身が正しい事を担保する事も必要だし、仕様変わればメンテするなりの保守、さらには物件との同期を取った管理も必要だし、10回位繰り返さないと有難味なさげ。単体テスト結合テストはともかく、システムテスト…どうなんだろうなぁ。そう何度もやるのだろうか。システムテストを何度もリトライする状況って末期的品質な気が。パトランプ回してる場合ではない。あとシステムテストってテスト操作それ自体よりもその操作を行う状況を整える方に結構工数掛かる印象がある。つまりそもそもシステムテストは大半の項目が1度で通る(通ってほしい)前提で作業計画する筈なので自動化の対象には向かない…。
そして

一方で、プロダクト開発的には重要な機能が間に合って、ある程度成功していました。その理由は、メンバーがSIer的、ウォーターフォール的に優秀な人だったことと、手動テストの労働量をこなせて、それに特化した考えの人々だったと。

http://www.publickey1.jp/blog/16/_2015.html

お客さんの介入大成功、お客さん優秀。