東工大の原子炉工学研究所助教授にしてマスコミにもしばしば登場する学者の本。
不安だけを煽るマスコミ、押し黙って嵐が過ぎるのを待つばかりの原子力工学象牙の塔双方を批判。と、当時の顛末を語る本。

ネットには「御用学者」を分類してリストを作成している人がいます。それを見ると不思議なのですが、早々にテレビメディアから消えて行った、あるいははなから出控えた専門家の中に、正真正銘の御用学者、御用の王道をゆく人が何人がいたはずなのですが、その人たちはリストに掲載されていない。
つまり、メディア、とりわけテレビの発言を元にして、こうした事態になってもなお、原発を容認、推進しようとする人を「御用学者」と決めつけいるようなものなのです。

本来、「御用」があるのはいいことです。なぜなら、国民の役に立つ事を専門家の立場から国家の中枢に意見具申するわけですから。

ですから本物の御用学者からは「国策に直接関与して、その見返りをもらっていないおまえがどうして御用学者とよばれるんだ?」と逆に批判されるわけです。

原発の事故当時、原子力安全委員会のメンバーは班目さん以外に4人居ました。しかし、皆さんは、班目さん以外の4人の顔と名前を知っていますか。
そのうちの一人は、3.11後にちゃっかり某大学の原子力の教授に収まっています。
そのまさにど真ん中の「本物の御用学者」の責任というものは、不思議なくらいマスメディアでも具体的に取り上げません。

御用学者リストってのはこれですな。
togetter.com
www50.atwiki.jp
あれではしゃいでた関係者の事は記憶し、未来永劫馬鹿にし続けなければならない。フェミニズム系が何故か多いんだよな。発電方法と女権ってあまり関係なさそうなんだが…。

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