別に私は警官ではないが、本書は、警官が扱うのはどんな死体か、死体を認知したら誰に連絡してどんな事を行ってどんな書類を作るのか、その書き方のフォーマット、検視の際のチェックポイント等々が平易な文章で要を押さえて記載されていて大変分かり易かった。
犯罪死体、変死体、非犯罪死体で警官が行える事、その根拠となる法律、作る書類、が皆それぞれ細かく決まってるのね。
死体がイギリス人の場合あるいは旧ソ連(ロシア+バルト三国)の場合は死体が所持していた金品は領事館が保管する権利があるので注意とか。腹の創傷を説明する文章は乳頭からの距離で記載とか。死体の位置と失禁の位置に矛盾はないか、他に失禁の箇所が無いかには特に注意とか。前頸部の索溝の上下の爪痕は吉川線と言い、絞められた際の防御創の一種とか。嬰児死体の母の証言でよくある嘘とか。
他人事だと面白い(?)豆知識が色々載ってた。
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