かの有名な私有財産全否定農耕放牧ユートピアカルト、ヤマギシ会の村で生まれた人が子供時代を振り返るエッセイ漫画。
フランス革命でもまっさきに要求された最重要人権である財産権を否定とはけしからん連中だが、特に面白邪教儀式とか怪しげ教祖講演会等は無いそうで、カルト農村を舞台としたちびまる子ちゃんみたいなエピソード多め。友達と野山で遊んで結構楽しそうだ。
カルト村では大人と子供は完全に別れて暮らし両親と会えるのは年に数日とか、早朝から農作業なのに信仰上(?)からか朝飯は無いので常にひもじく、食べられる野草とか地蔵のお供えで凌いだとか、「(カルト)村の子」はよく空腹で倒れるので小学校で問題になったとか何とか。腹ペコのエピソードは何度も出てくるのでヤマギシ会の諸君は子供に朝ご飯食べさせた方が良さげ。あとヤマギシ会では子供への体罰が非常に激しいそうで筆者は「世話役」をいずれ殺すつもりだったそうな。金銭の無い社会を目指す集団なので金も実物を見た事は無く小学校の帰り道で10円玉を拾って盛り上がる話がある。共産主義全体主義全体主義恐るべし。
コマ割りは4コマではなく普通のストマン風なんだけど視線誘導等はなく、むしろイラストに解説文を付けた1コマ漫画を筋立てて並べた感じで独特なような気もするが私はエッセイ漫画を余り読まないのでエッセイ漫画はみんなこういう1コマ1コマの独立性が高いモノなのかもしれない。別段読みにくいことは無く、何が起きたのかは良く分かるプロの技。

カルト村で生まれました。
高田かや
文藝春秋
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