偶に国会図書館に古書古雑誌を読みに行く。御存じの通りあそこは書籍の盗難対策に喧しく、荷物はロッカーに入れてから入館する方式だ。
 そのロッカーを観察すると奇妙な事に気付くだろう。毎回、どこかのロッカーにて、リュックサックなどのベルトの余りが、扉にセロテープで留められているのだ。
 つまり、ロッカーに利用者がリュックサックを入れ扉を閉める。すると、下図の平べったい部分、これがロッカーの扉と底の隙間から外に垂れる事がある。その部分を、何者かが毎度そのロッカーの扉にセロテープで留めているのである。

 一体何者が…。別にそこまでしょっちゅう行くわけでもない私がほぼ毎回見かける。毎回見かけるという事は余程よく居る者、職員か常連客のしわざであろう。わざわざロッカーを見回って、ベルトをチェックしているというのか?となると職員?だが何故?下にベルトが長く垂れると、その下のロッカーの利用者がちょっと邪魔とか?国会図書館では見かけるが、他の、例えば銭湯やプールなどではセロテープ留めは見たことが無い。別に害はなかろうが奇妙な話だ。

 気になっていたので何かのヒントを求め、今回、敢えてリュックを持ち込みベルトを扉に挟んでみた。
 あまり長く出して下のロッカーの扉に挟まると面倒なので1cm位出すつもりだったのだけれど、扉を閉める勢いからか5mm位になってしまい、これではちょっと釣れないかもしれないが、やり直すのも面倒というか馬鹿々々しいのでそのまま。本当は5cm位垂らして物陰から見張っているのがベストなのだけれど、さすがにそこまでは。というか何その不審者。

 そして古本古雑誌を閲覧して出てくると…ちゃんとセロテープ留めされていた。しかもはみ出した5mmの部分に貼るのではなく、ベルトを15cm位引き出して、それを扉に。これは予想外。
 つまり犯人(?)は、ただぼんやり歩いているだけでは見落としてしまうであろう、扉の隙間から5mm程出ているベルトを目敏く見つけ、赤の他人の荷物のベルト5mm部分を指の爪の先で摘まみ、わざわざ引っ張って、ずずずーっと15cm程引き出し、そしてセロテープで扉に留めたという訳。
 健常者のやり口ではないのは明らか。さてはアスペか。
 巡回警備員は発達障害者の適職として名高く符号する…だが、ここに限らず図書館もまた、一般に軽キチガイの憩いのスポットと言われる…。遭遇頻度やセロテープ持ち歩くか?から考えるとやっぱアスペ警備員な気がするなぁ…。こう、何等かの事件を契機に「ロッカーからリュックサックのベルトが出ていたらセロテープで留める」という国会図書館独自のルールが作られ、アスペ警備員がそれを墨守しているという構図。健常者ならはみ出た部分に貼るにとどまるが、何せアスペ。
 一体どういう契機だったのか。早々思いつくルールではないから苦情系だろうなぁ。ロッカーからベルトがはみ出ているのを警備員に苦情を言う…これもまた、アスペの香りがしないでもない…。

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