「原稿料問題研究会」なる会の主催が原稿料がどう決まるのかを研究したものの
労働価値説も市場の理論も限界効用説も歯が立たなかった
そうで、
そこで研究会は理論的研究をしばらくおいて、明治、大正、昭和、現代の原稿料の資料を集めることからスタートしなければならなかった
とのこと。嘘くさい。というのも、この筆者、
私は総合雑誌「改造」社で、編集者として
って出版社務めてた人、支払う側の人だったのに、何すっとぼけてるのか。出版社の売上、費用、出版点数、等々から調べるのが常道では…。
 フリーのジャーナリストや作家の世界の内幕は外見程カッコよくなく、かなり陰湿である。労働者のように一致団結して闘う事はほとんどないのである。
 戦後30年、マスコミ界には、何回か執筆ボイコットが起った()一度も成功しなかった()待ってましたとばかり、他のグループのライターが売り込むからである。
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 ジャーナリスト同志、作家同志は、表面上はともかく、裏面や本音は、仲間が売り出せば嫉妬するし、失敗すれば表面的には同情するような顔をしながら、陰では喜んでいる場合が多いのだ。
で、以後は明治時代~昭和の、様々なジャーナリストや作家の、原稿料に関するボヤキ文書コレクションと解釈が。結構有名小説家のも混じってて面白い。
 職業として成り立つようになったのは大正時代でそれ以前は新聞記者の副業程度だそうな。滝沢馬琴の年収は本書出版時の250万円位とか。

原稿料の研究―作家・ジャーナリストの経済学 (1978年) (ジャーナリスト双書〈6〉)

日本ジャーナリスト専門学院出版部
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