廊下と部屋と階段が無限に続く迷宮のような無限ホテルに幽閉された男の話。
「無限ホテル」と聞けば恐らく10人中10人、満室ホテルにもう1人泊めるためにみんなとなりの部屋に引っ越すヒルベルトのアレを思い浮かべる訳だが、そういう話はなくて単に果てしない廊下と部屋を彷徨うのみ。部屋番号も振られていない。
無限がどうこうというよりは「絶対に出られない閉じた迷宮」の性質のみで、なんかちょっと求めていたものと違う…。
が、ハードカバーだが薄目でしかも字がでかいので割と短く、テンポよく話が進むのでそこそこ面白かった。
壺中に天あり獣あり
壺中に天あり獣あり
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金子 薫
講談社
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