帯が「2045年、AIは人類を超えない」。
そりゃそうだ。当たり前田のクラッカー。葬るも何も2045年にヤルッツェブラッキン!とか本気で信じている奴を見たことがないわー。1999年にアンゴルモア大王降臨の方がまだ流行ってたわー。
よって、シンギュラリティの主張は、はっきりとした科学的証明がされていないという点で、認識論的に間違っている。しかしそれだけで済ますことはできない。シンギュラリティの主張は、倫理的にも非難されるべきである。シンギュラリティという特殊なシナリオを示すことにより、他にも存在するさまざまな危険性から人々の目を逸らし、その危険の存在を隠蔽しているからだ。
なんだ、いつもの、フランス人がアメリカの大企業を腐すネタか。
以上解散。
ただまぁ、話はそこで終わらず、何故にシンギュラリティなる言説が流行るのか?という話が後半で、こっちが本編というかグノーシス主義云々の話は面白かった。グノーシスってゼノサーガに出てくる宇宙怪獣じゃなかったのか…。

虚妄のAI神話:「シンギュラリティ」を葬り去る (ハヤカワ文庫NF)
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