結構VC++本が多いのだが(売れるかどうかはともかく)古本屋へ送る時が来た。もう仕事でも趣味でもVC++をやる事も無いだろうし。
そう、嘗て私は和式タイムシートのオレオレAfterEffects的なソフトを作りかけていたのである。タイムシート入力UI部分は簡単なJavaのSwingで作り、イメージの合成処理は速いVC++にさせるという寸法だ。まぁタイムシート部分はJTableという神コンポーネントがあるので簡単だが問題は合成。始めはオンメモリなDIBに私自ら合成するつもりだったが、Interl Image Processing Libraryというのがあって、これが16bit深度と8bit深度のアルファ付き画像に対応しているのでそっちに流れた。なにせ私が造るのと違いバグが少ない。もっとも今ではIPLは公開されなくなってしまったが…。ただ、その後のAVIを吐くのが大変で、小さめのAVIはそれまでのAPIで作れたのだが、数ギガバイト級の大きいAVIを作るにはDirectShow(今はまた名前が変わっている)と言う大変ややこしいAPIを使いこなさねばならず、DirectShowのややこしさときたら黒ウィンドウに白い□を表示するだけで一苦労。で、阿呆な私がやると落ちる。
結局、その後はHDDの大容量化もありまぁ映像編集ソフトの入力までは連番ファイルでいいか(当時愛用していたMediaStudio Proやその同類は大体、連番画像ファイルを映像として扱えたし、AVIにも確か連番画像ファイルを参照するだけのCODECがあったと思う)、と、イメージの合成処理はImageMagicにやらせる方針にしたんだけど、その頃から、そもそもの動機であったアニメーション制作を余りやらなくなり同人誌に移行したのでいつの間にか立ち消え…南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。いやアニメは時間掛かるんだわ。
多分順当にいけば、結局、セル画像のpngかtargaをImageMagicで合成して連番pngかtargaを吐いてこれをffmpegに喰わせてaviにするフロントエンドのみになっていた事だろう。
でもまぁ、VC++の難しさに唸っていたお陰で、Javaが簡単だった。いやーJavaはこけてもException吐くからつまり常にデバッガ上で動いている訳で楽過ぎる。あとJTableは神コンポーネントの極み。

Inside Visual C++ (Microsoft Programming Series)
Kruglinski, David
Microsoft Press
1996-01-01