兵庫県緊急雇用創出事業のノルマのため神戸新聞社でサブカル系Webライターのバイト募集した際の広告に描かれた、例の萌えない萌えキャラ、美しくない美少女、今井知菜の小説。…え?小説?何故に?…という感じだが…。
内容は短編集。このキャラクター誕生に至るまでの経緯のドキュメンタリー風の話や、竹取物語や宮本武蔵のパロディや、大昔Webで流行り多くの黒歴史を生み出した恐怖のフォーマット「キャラ対談」もあったり、かなりとっちらかってる。コスプレイヤーの1号、2号、3号って誰それ?何か素人臭いので同人誌発かな。
一番最初の誕生秘話風のと、最後の、コスプレやらされたバイトの娘の話がそこそこ面白い。というか他のは微妙。
何でも募集の文面はすぐできたがイラストが欲しいとなり、最初は記者が自分で描いてみたが下手ということで、絵本作家志望のバイトの娘に頼んだがそもそも彼女は水彩風景画の人で漫画キャラなど描いた事もなく…という話。なんでも「髪は長い方が目立つ」ので、例のネギ持ってる歌姫キャラを真似て物凄く長いツインテール。となると色は緑は避けた方が良かろう、かといってツインテールに黄色はありきたり、そこで神戸をイメージして青。背景が無いと寂しいのでお皿を後ろに描いてみたら何か意味深な感じでよさげ…とのこと。割とロジカル(?)。
描いたバイトの女性はその後、このキャラのコスプレしてイベントに出たり登山させられたりとか。どこまで本当かは不明だが。絵の出来栄えがイマイチなのが売りの広告でありそれが成功したのはうれしいが…ヘボいヘボいとボロカス言われ笑われてるので傷ついてる感も、明記されては居ないものの少々漂っている。
ちなみに広告はこのキャラが功を奏し、倍率54倍だったそうな。
小説 いまいち萌えない娘
小説 いまいち萌えない娘
posted with amazlet at 17.03.25
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