プロレス漫画ではなくて、エスパー漫画の方。
女子高生小松崎蘭さんが古代超人類の血を引く超能力者である事がバレて世界征服を企む悪の組織タロンに追われたり悪の陰謀を砕いたりする…サイボーグ009っぽい話。昔は「スラン (ハヤカワ文庫 SF 234)」の影響からか、エスパーと周囲にバレると即刻投石迫害されるのがお約束で蘭ちゃんも高校は即退学、以後職を転々とし雪山では猟銃持った村人達に山狩りされる。最近はそこまでやらないよな。
備えた超能力はサイコキネシス、テレパシー、火炎放射だ、電撃だ、なオールマイティバビル二世タイプ。1人1芸の009やジョジョ3部以降タイプの方が戦闘が面白い気がするがこれは超能力バトル自体はあっさり目なのでこういうものなのだろう。さらに「狼少女」という触れ込みでさすがに属性多過ぎな気もするが、そもそも言う程には狼少女じゃないというか、むしろ狼や野犬の群れに襲われる事が多い。2話に1回位の頻度でガブガブ噛まれる。
表紙に仮面ライダーに変身しそうなポーズのすごくワイルドな女性が描かれているがこれは一体誰だ…本気を出した時(蘭さんは怒りが頂点に達し本気を出すと髪が赤くなり逆立ちエスパーらしいギザギザした切り絵風髪型になるのだ)の蘭かしら。しかし少なくとも1巻ではどちらかというとおっとりした娘で服装は地味、こんなかっこいい指ぬきグローブとか絶対付けそうにない…。ちなみに第一話は絵柄が結構違ってて美内すずえのよう。
巻末に超少女明日香のゲスト出演の短編がある。どっちが強いのかと言えばやっぱ1巻のこの段階では超能力を使いこなしてる分、明日香の方が強いだろうなぁ。いや戦わなかったけど。
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